【危険】トランス脂肪酸って何?
こんにちは
STOUT菅原です。
本格的にトレーニングを始め、ボディメイクの為に色々と知識をつけていくと
「脂質の摂り過ぎには注意しろ」とよく耳にします。
その中でも「トランス脂肪酸」は絶対に摂取すべきではないとも言われる代表格です。
私も極力避けてはいますが「そもそもトランス脂肪酸って何者なんだっけ?」
と気になったので調べてまとめてみます。
トランス脂肪酸とは
「脂質」は「脂肪酸」と「グリセリン」という物質が結合したものです。
さらに「脂肪酸」は「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分けることができます。
「飽和脂肪酸」とは動物性の脂肪分に多く含まれているものです。
「不飽和脂肪酸」は植物油に多く含まれており、人間の体の中で作ることが出来ないので必須脂肪酸とも呼ばれています。
トランス脂肪酸の分類は「不飽和脂肪酸」にあたります。
通常「不飽和脂肪酸」は常温だと液体ですが、トランス脂肪酸は固体です。
なぜかというとその名の通りトランス脂肪酸の原子構造はtrans(横切って、越えて)して構成されているからです。
現在日本では規制対象ではありませんが、WHOでは製造を減らすように呼びかけており、
1日の総エネルギー摂取量の1%に相当する量よりも少なくするように注意を呼び掛けています。
農林水産省のHPでは成人女性の場合は、1400~2000kcal、男性は2200±200kcal程度が目安とされています。
一番数値の高い2400kcalでも1%は24kcal。
脂質は1gで9kcalなので、3gも摂ってはいけないのです。
さらに言えばすでにアメリカではトランス脂肪酸の摂取は全面的に禁止されているほどです。
悪影響
では実際にトランス脂肪酸を摂取すると、どのような弊害があるのか見ていきましょう。
以下にまとめてみました。
- 血液中のLDLコレステロール(悪玉)が増加し、HDLコレステロール(善玉)が減少する
→動脈硬化や心臓疾患のリスクが高まる
- 冠動脈性心疾患のリスクの増加
→狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患を引き起こしやすくなる
- 肥満
→内臓脂肪量を増加させる
- 筋肥大の阻害
→良質な脂質を吸収できなくなる。吸収量は脂肪分解酵素の処理量によって限界があるため
トランス脂肪酸を多く含む食材
- マーガリン7.00%
※日本のメーカーの技術で1%前後までに低減されている製品も多い。10年前までは20%の含有量のものが主流だった。
- ショートニング13.60%
- ビスケット類1.80%
- スナック・米菓子0.62%
- バター1.95%
- 食用調合油等1.40%
- トランス脂肪酸含有量(g/100g)
まとめ
「狂った油」とか、「食べるプラスチック」なんて言われています・・・
健康にとっても、筋肉にとっても避けた方がよさそうです。
トランス脂肪酸の多い食品の過剰摂取を避け、バランス良い食事を心がけましょう。