酒税改正~ビール、発泡酒、第3のビールの違い~
こんにちは
STOUT菅原です
今日から10月。
酒税が改正されます。
ビール好きの私としては見逃せないニュースです。
※財務省HP出典
改善?改悪?
今回増税されたのが、第3のビールといわれる新ジャンルです。
28円から37.8円に上がりました。
約10円の増税です。
逆にビールは77円から7円減税の70円となっています。
発泡酒は据え置きですね。
しかし行く行くは全種類一本化される形です。
ビール会社、小売店は今後どのような価格設定にしてくるか気になりますね。
では、そもそも3種類の基準や違いは何なのでしょうか。
そしてなぜこのように細分化されていたのか。
知らない方も多いのではないでしょうか。
まとめてみました。
麦芽比率で決まる
ビール
「本来のビール」は、麦芽とビール酵母、そして香り付けの元になるホップと水で造られている。
そしてこのビールか発泡酒かを決めているのは麦芽比率。
まず1905年に初めて77%以上と定められ、
その後1908年に67%以上、そして2018年より50%以上が基準となっている。
度々変わっているが、昨今クラフトビールが熱いのは2018年に行われた改正が大きく関わっているようだ。
今まで発泡酒としか名乗れなかったクラフトビール達が堂々とビールだと表示できるようになり、厳格に決められていた副原料も緩和されたため工夫を凝らしたクラフトビールが増えてきたからだ。
ひとくくりにビールといっても麦芽比率は幅広い。
もっとそこに着目して飲み比べれば、より楽しいビールライフが送れるだろう。
企業努力の賜物
発泡酒
ビールの原料となる麦芽の比率を下げて造られたもの。麦芽使用率は50%未満が基準で、主流は25%未満が多いようだ。
製造の背景にはデフレが長期化し国民の給与が下がってしまい、少しでも安く販売できるビールを造らねばという製造業者の思惑があったためだ。
でないと安価な焼酎やカクテル感覚のリキュールと戦うことができないから。
低い税率と高価な原料である麦芽の比率を下げることで、価格を下げることに成功。
安く、味もビールとほぼ変わらなかったために、一時爆発的に売れました。
しかし、売れると税金を掛けてくるのが国税庁。そこで、ビール業界は別のビールを模索します。
そこで産まれたのが第3のビール
えっ0%!?
第三のビール
大豆やトウモロコシなどを用いて造られています。
麦芽使用率は0%。
もはやビールではないのかもしれない。
しかし売り出されるパッケージはビールをイメージさせるものばかりで、かなり強引な手口ではあります。
ま、しかし美味いものは美味い。
しかも新ジャンルのビールにはプリン体0や糖質0などの健康を気にかけている商品が多いのも特徴で、そして何といっても安い。
大人気商品となった訳です。
そして現在
がやはり国税庁。見逃さすはずはなく今回の改正で増税となった訳です。
狙いはビールよりも酒税の低い第3のビールが売れすぎてしまい、酒税の減収に繋がっている現状を打開したいということでしょう。
せっかくの企業努力が無駄のかに泡.。o○
しかもこれが、もっと安価なチューハイなどに流れてしまう可能性も高くなってしまうのではと危惧しています。
それを食い止めるためにも、ビールをもっともっと楽しんじゃいましょう♪
適量を守りながらね(o´エ`o)b🍺
乾杯!